海外FX出金方法比較
出金方法 | 概要 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
海外銀行送金 | – | ・多くの海外FX業者が採用 |
・送金手数料(リフティングチャージ)が発生する ・着金までに数日の時間がかかる ・銀行によって海外FX業者からの送金が拒否される |
国内銀行送金 |
Curfex Ezeebill Asia |
・取引手数料無料 ・着金までのスピードが早い。早ければ翌営業日着金 | ・取扱いのある海外FX業者が少ない |
クレジットカード |
Visa Mastercard JCB AMEX Diners UnionPay | ・取引手数料無料 |
・入金に使った同じクレジットカードしか出金できない ・利益分は出金できない ・業者によって利用できない国際ブランドがある |
デビットカード |
Visa Mastercard JCB AMEX Diners UnionPay | ・取引手数料無料 |
・入金に使った同じクレジットカードしか出金できない ・利益分は出金できない ・業者によって利用できない国際ブランドがある |
国際決済サービス |
bitwallet STICPAY PayPal PerfectMoney BXONE |
・取引手数料無料 ・早ければ1時間~1営業日 |
・取引手数料が有料のケースがある ・使えなくなる可能性もある(規制の問題で撤退) ・さきに国際決済サービスの口座を開設しておく必要がある |
仮想通貨 |
Bitpay ビットコイン(Bitcoin) イーサリアム(Ethereum) ライトコイン(Litecoin) ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash) |
・取引手数料無料 ・即時反映 |
・取引手数料が有料のケースがある ・使えなくなる可能性もある(規制の問題で撤退) ・さきにウォレットに口座開設しておく必要がある ・為替手数料が発生するケースがある |
クーポン(eバウチャー) | VLoad |
・取引手数料無料 ・早ければ1時間~1営業日 |
・取引手数料が有料のケースがある ・使えなくなる可能性もある(規制の問題で撤退) ・クーポン(eバウチャー)で入金した分までしか出金できない |
海外FXの出金の仕組み
FX業者は、国内FX業者でも、海外FX業者でも、投資家の資金は銀行に預託する仕組みとなっています。
投資資金の流れ
投資家 → FX業者(FX口座) → 銀行(FX業者の銀行口座)
- 投資家がFX口座に入金をする = FX業者の銀行口座に送金される
→ FX口座の残高に入金額が反映される - 投資家がFX口座から出金する = FX業者の銀行口座から投資家に送金される
→ FX口座の残高に出金額が反映される
という仕組みになっています。
つまり、
海外FX業者の口座から出金する = 海外FX業者が提携している海外の銀行口座から、投資家の銀行口座に送金する
というのと同じ意味になるのです。
その送金方法として、様々な方法が用意されています。
- 海外銀行送金
海外FX業者が使っている海外の銀行口座から、日本人投資家の利用する日本の銀行口座へ海外送金で送金する - 国内銀行送金
海外FX業者が使っている日本の銀行口座から、日本人投資家の利用する日本の銀行口座へ「日本国内銀行への振込」という形で送金する(海外FX業者は日本の銀行口座を持てないことが多いため、これを代行する代行業者の口座を介することがある) - クレジットカード
日本人投資家のカード払い(決済代金)として、海外FX業者が使っている海外の銀行口座にカード会社(Visa、Mastercard、JCBなど)から送金して入金する。この入金(支払)を海外FX業者は確定せずに保留状態にしておき、出金依頼があるとキャンセルすることで「カード払いのキャンセル=返金」という形で出金する。そのため、入金額以上の出金はできない - デビットカード
日本人投資家のカード払い(決済代金)として、海外FX業者が使っている海外の銀行口座にカード会社(Visa、Mastercard、JCBなど)から送金して入金する。この入金(支払)を海外FX業者は確定せずに保留状態にしておき、出金依頼があるとキャンセルすることで「カード払いのキャンセル=返金」という形で出金する。そのため、入金額以上の出金はできない - 国際決済サービス
海外FX業者が使っている海外の銀行口座から日本人投資家が利用している国際決済サービス(bitwalletやSTICPAY)へ送金する - 仮想通貨
海外FX業者が使っている海外の銀行口座から、仮想通貨の送金サービスを利用して、日本人投資家が利用している仮想通貨ウォレットへ仮想通貨が送金(送付)される
海外FX業者が使っている銀行口座の通貨(FX口座の基本通貨)と送金先の口座の通貨が違っている場合は、自動的に両替されてしまいます。
- 送金元口座の通貨 = 送金先口座の通貨 → 両替なし
- 送金元口座の通貨 ≠ 送金先口座の通貨 → 両替あり(送金先銀行が決める為替レート)
という形になり、どちらにしても、送金先口座の通貨に合わせて出金される仕組みとなっています。
海外FXの出金方法には
- 出金時に入金した入金方法と同じ方法しか選べない
- 特定の出金方法では、出金時に入金した金額までしか出金できない
という制限がかかることがあります。これは、クレジットカード・デビットカードや国際決済サービスでの出金時に設定されることが多いものです。理由は「入金のキャンセル = 返金 = 出金扱い」とする出金方法を海外FX業者が用意しているからです。
ご自身の海外FX業者、海外FX口座で利用できる出金方法をチェックした上で、出金条件も確認して出金をすることが重要になります。
出金の方が、入金時よりも制限が多くなります。
海外FXの出金手数料
海外FXの出金手数料には、下記のものがあります。
- 海外FX業者が徴収する手数料
- 送金サービスを提供する主体が徴収する手数料
- 両替に必要な為替手数料
です。
海外FX業者が徴収する手数料
多くの海外FX業者は
- 出金手数料:無料
で出金サービスを提供していますが
- 少額の出金
- 特定の出金方法での出金
で
- 出金手数料:有料
で出金サービスを提供するケースもあります。
例:AXIORYの出金手数料
- 国際銀行送金
- 国内銀行送金
- クレジットカード
- デビットカード
- STICPAY
- VLoad
- 2万円以上:無料
- 2万円未満:1,000円
送金サービスを提供する主体が徴収する手数料
出金方法には、様々な方法がありますが、出金に関するサービスの提供主体が手数料を請求することがあります。
海外送金による出金
- リフティングチャージ:海外送金の際に、通貨の両替を伴わない場合に発生する手数料のこと
つまり、送金で受け取る側の銀行の手数料です。また、中継銀行が必要な場合は、中継銀行で送金手数料が発生することもあります。
両替が発生する場合は、為替手数料が発生するため、受け取り銀行側の収益があるのでリフティングチャージは発生しません。
国内銀行送金による出金
国内銀行送金による出金の場合、海外FX業者自身が日本の銀行口座を持つことは難しいため、送金事業者を介して出金することになります。
送金事業者の手数料は
- 顧客が支払うケース
- 海外FX業者が負担するケース
があるため、無料の場合と有料の場合が混在しています。これは、海外FX業者や送金事業者によって異なります。
クレジットカード・デビットカードによる出金
クレジットカード・デビットカードによる出金は、クレジットカード・デビットカードによる支払(入金)のキャンセルという手続きになるため、手数料は発生しない、無料となるケースがほとんどです。
国際決済サービスによる出金
国際決済サービスへの出金は、国際決済サービス側が定めた送金手数料が発生します。
国際決済サービスの手数料は
- 顧客が支払うケース
- 海外FX業者が負担するケース
があるため、無料の場合と有料の場合が混在しています。これは、海外FX業者や国際決済サービスによって異なります。
また、国際決済サービスの口座から、日本の銀行口座へ送金する必要がある場合、ここでも、国際決済サービスの出金手数料が発生します。これは、海外FX業者が負担してくれるものではないため、必ず発生するコストと考えて良いでしょう。
仮想通貨による出金
仮想通貨による出金金は、仮想通貨のウォレット側が定めた送金手数料が発生します。
仮想通貨のウォレットの手数料は
- 顧客が支払うケース
- 海外FX業者が負担するケース
があるため、無料の場合と有料の場合が混在しています。これは、海外FX業者や仮想通貨のウォレットによって異なります。
また、仮想通貨のウォレットから、日本の銀行口座へ送金する必要がある場合、ここでも、仮想通貨のウォレットの出金手数料が発生します。これは、海外FX業者が負担してくれるものではないため、必ず発生するコストと考えて良いでしょう。
両替に必要な為替手数料
海外FX口座の口座通貨とは違う通貨で出金する場合には「為替手数料」が発生します。
- 米ドル建ての海外FX口座 → 日本の銀行の日本円口座 : 為替手数料が発生する
- 日本円建ての海外FX口座 → 日本の銀行の日本円口座 : 為替手数料が発生しない
- 日本円建ての海外FX口座 → 日本の銀行の米ドル口座 : 為替手数料が発生しない
- 米ドル建ての海外FX口座 → 仮想通貨ウォレット:ビットコイン口座 : 為替手数料が発生する
為替手数料は、ようするに両替コストであり、FXでいえばスプレッドに相当する部分です。注意しなければならないのは、FXトレードにおけるスプレッドの何倍、何十倍も高い手数料が設定されていることも少なくありません。
例えば
三菱UFJ銀行の場合
- 「米ドル → 日本円」の為替手数料:25銭(≒25pips)
まとめ
海外FX出金時の手数料は
海外FX業者が徴収する手数料
+
送金サービスを提供する主体が徴収する手数料
+
両替に必要な為替手数料
を合算して計算しなければならないということです。
- 出金手数料無料の海外FX業者を使う
- 出金手数料無料の出金方法を選択する
- 海外FX口座の通貨と出金先金融機関の口座の通貨を合わせる(両替が発生しないようにする)
ことで、完全に無料で出金することも可能です。
海外FXのボーナスの出金の仕組み
海外FXで付与されたボーナスの出金は
- そのまま出金できるボーナス
- 条件クリアで出金できるボーナス(利益のみ出金が可能)
- 条件クリアで出金できるボーナス(一定の取引量をクリアすると出金が可能)
の3つのパターンがあります。
一概には言えませんが
というケースが多いです。
ボーナスの出金方法
そのまま出金できるボーナスの出金方法
入金したリアルマネーと同じように出金依頼をすれば、そのまま出金が可能です。
条件クリアで出金できるボーナスの出金方法
ボーナス付与時は「リアルマネー」と「ボーナス」は、別の残高として管理画面に表記されています。
条件をクリアすると「ボーナス残高」が「リアルマネー残高」に代わり、出金することが可能になります。
「リアルマネー残高」からは、入金したリアルマネーと同じように出金依頼をすれば、そのまま出金が可能です。
ボーナス出金の注意点
入金ボーナスの利用規約には
リアルマネー出金時にボーナスが解消する
という記載があります。
例:XMTrading
なお、すべてのボーナスは資金を出金された時点で無効となりますので、ご注意ください。
「入金した金額に応じてボーナスを付与したのに、その入金額を出金してしまうのであれば、付与したボーナスを没収しますよ。」ということです。
入金ボーナスに限らず、ボーナスには「出金時のルールや禁止事項」が明確に設定されているものが多いため、出金前にボーナスの利用規約・注意事項を今一度確認することをおすすめします。
海外FXの出金拒否、出金できない、出金トラブルとその対策とは?
海外FXで投資家が一番気になる問題として「出金拒否」「出金できない」があります。
一言で「出金拒否」「出金できない」といっても、いろいろなパターンがあります。
「出金拒否」「出金できない」パターン
1.出金手続きの不備で出金できない
単純に出金手続きの不備があって、出金できないケースがあります。
例えば
- カード番号が間違っている
- 国際決済サービスの登録メールアドレスが間違っている
- 入金時と違う出金方法を選択している
などです。
出金手続きの情報に間違えがあれば、正しき手続きが進まず、出金ができません。
対策
この場合は、単純に手続きの不備ですので、正しい出金方法、正しい出金手順を踏めば、出金できるようになります。
出金手続きの不備に関しては、サポートに連絡すれば、対策を教えてくれるはずです。
2.規約違反で出金拒否
意外と多いのは「規約違反による出金拒否」のパターンです。
海外FX業者は、利用規約に色々な禁止事項を定めています。
例えば
- 複数の海外FX業者でのアービトラージトレード
- ボーナスを利用したアービトラージトレード
- スキャルピングトレードをシステムで行うアービトラージトレード
などです。
このような規約違反が指摘されると、口座が凍結されてしまい、出金ができなくなります。
対策
海外FX業者でトレードする前に、規約に関して確認してからトレードをする必要があります。不安な場合は、サポートに連絡して、想定しているトレード手法が規約違反にあたらないのか?確認すると良いでしょう。
3.海外FX業者が倒産して出金拒否
当然ですが、海外FX業者も倒産するケースがあります。
信託保全を導入していない海外FX業者の場合は、海外FX業者が倒産した場合に投資家の資金が戻ってくる保証はありません。
海外FX業者が倒産してしまうと、出金しようとしても、サイトが閉鎖され、出金できなくなってしまうケースも少なくないのです。
対策
信託保全を採用している海外FX業者(AXIORYなど)を利用することが重要です。また、企業規模の大きい海外FX業者(XMTrading、HFMarkets)や事業歴が長い海外FX業者(iForex、XMTrading)は、倒産しにくい海外FX業者と言えます。
4.悪意のある海外FX業者が意図的に出金拒否
最悪なのは、悪意のある海外FX業者による出金拒否です。
これは、投資家側はどうにもなりません。利益を出し過ぎた投資家に対して、悪意を持って出金を引き延ばしたりして、トラブルになるのです。
対策
悪意のある海外FX業者の場合は、twitterや掲示板ですぐにさらされてしまう時代です。海外FX業者を利用する前に、海外FX業者の評判をチェックして、「悪質な出金拒否がないかどうか?」をチェックして、利用することをおすすめします。
海外FXで出金できないトラブルの情報も少なくありませんが、正しく、海外FX業者を選べば、出金拒否のトラブルは回避することができます。
海外FXの出金方法一覧
海外銀行送金による出金
海外銀行送金による出金の仕組み
海外FX口座の顧客口座管理用の銀行口座から、投資家が保有している銀行口座に、国をまたいで送金する海外送金で出金する方法のこと
を言います。
日本の銀行と日本の銀行であれば「送金」というよりは「振込」というという名称で手数料が安く利用できますが、海外の銀行から日本の銀行へ送金する場合には「海外送金」という言い方が一般的で、数千円の手数料が発生します。
海外FX口座の口座通貨と送金先の日本の銀行口座の口座通貨が違う場合は「為替手数料」、同じ場合は「リフライングチャージ(通貨の両替を伴わない場合に発生する手数料のこと)」が発生します。また、中継銀行を利用する場合には、中継銀行の手数料が発生するのです。
海外FX業者の場合、出金時の「海外送金」は、手数料無料で利用できることが多いです。これは、海外FX業者の手数料が無料になるだけであって、前述した受取銀行、中継銀行の手数料は発生することを意味します。
例:LAND-FX
英語では「BANK WIRE」と表示されます。「LOCAL BANK WIRE」は、国内送金のことを意味します。
海外銀行送金による出金のメリット
- 出金方法の縛りがない
- 出金の最大額が大きい
海外銀行送金による出金のデメリット
- 着金までに数日かかるケースがある
- 手数料が発生する
- 最近では、利用できない海外FX業者が多い
- 銀行によっては、海外FX業者からの送金を受け取れない
海外銀行送金による出金の注意点
海外送金での出金は「手数料が高い」ことが最大のデメリットと言えます。日本円の海外FX口座から日本の銀行口座に出金する場合には、リフライングチャージで3,000円程度の手数料が発生します。少額の出金に使うと、手数料負担の割合が大きくなってしまうため、まとまった資金の出金で利用する必要があります。
また、ソニー銀行や楽天銀行など、銀行によっては海外FX業者からの海外送金の受け取りをNGにしている銀行があります。これはネット系の銀行で、グループ会社に国内FX業者を持っている銀行が主です。送金したくても、受取先の銀行の方で拒否されてしまえば、送金できないのです。この場合は、他の銀行への出金か、他の出金方法を検討する必要があります。
国内銀行送金による出金
国内銀行送金による出金の仕組み
海外FX業者の顧客口座管理用の銀行口座から、投資家が保有している銀行口座に、日本国内の銀行口座を持つ送金業者を経由して送金する出金方法のこと
を言います。
ほとんどの海外FX業者は、日本国内の銀行口座を持つことができません。日本の銀行は、金融庁の管理下にあるので、無登録業者(日本の金融庁に登録していないFX業者=海外FX業者)の口座を開設させてくれないのです。
そのため、国内送金というのは、海外FX業者が日本の銀行口座を持つ送金業者と契約し、送金業者経由で海外FX業者の顧客口座管理用の銀行口座から、投資家の日本の銀行口座に送金する仕組みになっています。
海外FX業者の場合、出金時の「国内送金」は、手数料無料で利用できることが多いです。また、国内送金の場合は、一回の出金の上限が決まっていることがあります。これは送金業者を使っていて、その送金業者があまりにも大金の送金を繰り返すと日本の銀行から怪しまれて口座が停止されてしまうからです。
例:AXIORY
AXIORYの場合は、Curfexという送金業者を使う場合と、それ以外の方法の国内送金の選択肢を用意しています。
国内銀行送金による出金のメリット
- 送金手数料が無料
- 1営業日~2営業日と比較的早く着金される
国内銀行送金による出金のデメリット
- 国内送金自体を採用していない海外FX業者もある
- 出金額の上限が設定されていることがある
- 少額の出金時に送金手数料が発生することがある
- 銀行によっては、着金が翌営業日になるケースがある
国内銀行送金による出金の注意点
国内送金は、選択しやすい出金方法と言えます。ただし、海外FX業者によって国内送金ができる送金業者が見つからないケースもあります。海外FX業者の国に送金業者がいない場合、また使っていた送金事業者があっても、そこが金融庁にマークされてしまうと使えなくなってしまうケースがあります。日本人投資家が多い海外FX業者は、国内送金に対応しているケースが多いのですが、使えない海外FX業者も同じぐらいある点に注意が必要です。
クレジットカードによる出金
クレジットカードによる出金の仕組み
クレジットカードで買い物をするように「決済」という形で、海外FX業者に入金し、その「決済のキャンセル」という形で資金をカード登録口座に戻す出金方法のこと
を言います。
クレジットカードで買い物をした場合には、クレジットカード会社が一時的に立替て、商品を販売して店舗に入金します。後から、クレジットカード会社が利用者の登録口座から引き落とす仕組みになっています。
この時の
- 店舗 = 海外FX業者
という形になるのがクレジットカード入金です。商品を販売するわけではありませんが、「決済」という扱いで、クレジットカード会社から海外FX業者にお金が支払われるため、その支払われるお金を「入金」として処理する仕組みとなっています。
クレジットカード出金はこの時の「決済 = 入金」を店舗側(海外FX業者)が確定せずに保留しておくことで、出金依頼があった時に「決済キャンセル」をすることで、入金はキャンセルされ、クレジットカード口座から引き落とされた資金はクレジットカード口座に戻されることになります。この「決済キャンセル」のことを事実上の「クレジットカード出金」としているのです。
そのため、クレジットカード出金にはいくつかルールがあります。
- クレジットカード入金をした場合、クレジットカード出金しか選べない
- クレジットカード入金した金額の範囲内までしか、クレジットカード出金はできない(利益は別の方法で出金)
- クレジットカード入金してから、1年(カード会社によって異なる)を経過するとクレジットカード出金はできない(別の方法で出金)
例:TitanFX
クレジットカードによる出金のメリット
- 手数料無料
- 1営業日程度で海外FX口座に反映される
クレジットカードによる出金のデメリット
- 入金時に付与されたクレジットカードのポイントもキャンセルされる
- 入金した金額までは強制的に入金したクレジットカードでの出金になる
- クレジットカード入金した金額以上の出金はできない
- 利用できる国際決済サービスが限られる
クレジットカードによる出金の注意点
クレジットカード出金は「出金」という名前は付いているものの、実際には「入金のキャンセル(決済のキャンセル)」でしかないため、利用できないケースは少なくありません。利用できない場合は、別の出金方法を選ぶ必要があります。
デビットカードによる出金
デビットカードによる出金の仕組み
デビットカードで買い物をするように「決済」という形で、海外FX業者に入金し、その「決済のキャンセル」という形で資金をカード登録口座に戻す出金方法のこと
を言います。
デビットカードで買い物をした場合には、デビットカードを発行する銀行口座からリアルタイムで引き落とす仕組みになっています。
この時の
- 店舗 = 海外FX業者
という形になるのがデビットカード入金です。商品を販売するわけではありませんが、「決済」という扱いで、銀行から海外FX業者にお金が支払われるため、その支払われるお金を「入金」として処理する仕組みとなっています。
デビットカード出金はこの時の「決済 = 入金」を店舗側(海外FX業者)が確定せずに保留しておくことで、出金依頼があった時に「決済キャンセル」をすることで、入金はキャンセルされ、デビットカードの登録口座から引き落とされた資金その口座に戻されることになります。この「決済キャンセル」のことを事実上の「デビットカード出金」としているのです。
そのため、デビットカード出金にはいくつかルールがあります。
- デビットカード入金をした場合、デビットカード出金しか選べない
- デビットカード入金した金額の範囲内までしか、デビットカード出金はできない(利益は別の方法で出金)
例:AXIORY
デビットカードによる出金のメリット
- 手数料無料
- 1営業日程度で海外FX口座に反映される
デビットカードによる出金のデメリット
- 入金時に付与されたデビットカードのポイント・キャッシュバックもキャンセルされる
- 入金した金額までは強制的に入金したデビットカードでの出金になる
- デビットカード登録口座の口座残高以上の出金はできない
- 利用できる国際決済サービスが限られる
- クレジットカードよりも利用できない海外FX業者が多い
デビットカードによる出金の注意点
デビットカード出金は「出金」という名前は付いているものの、実際には「入金のキャンセル(決済のキャンセル)」でしかないため、利用できないケースは少なくありません。利用できない場合は、別の出金方法を選ぶ必要があります。
国際決済サービスによる出金
国際決済サービスによる出金の仕組み
国際決済サービスとは
お金の送金を世界的に行う送金事業が提供する送金サービスのこと
を言います。
とくに「国際決済サービス」という通称が浸透しているわけでもなく、「オンラインバンク」「送金サービス」「ウォレット」などと呼ばれることがあります。
国際決済サービスの機能としては
- 送金(国際決済サービスへ入金)
- 送金(国際決済サービスから出金)
- 送金(国際決済サービス利用者同士の送金)
- 預金
- 両替
などがあります。
海外FX業者は、国際決済サービスと提携(マーチャント登録)し、手数料を支払うことで、日本在住の日本人投資家の出金・出金方法を確保しているのです。
国際決済サービスを利用して出金する場合は
- 提携している海外FX業者の銀行 → 国際決済サービス
- 国際決済サービスで資金の管理(必要な場合は、両替も可能)
- 国際決済サービス → 日本人投資家の投資資金がある日本の銀行
という形で出金します。
海外FXでは
bitwallet
STICPAY
などが主に利用されています。
例:TitanFX/bitwallet
国際決済サービスによる出金のメリット
- 手数料無料で出金できる(一部、有料の国際決済サービスもある)
- 複数の通貨に両替できる
- 国際決済サービスによっては、日本の銀行口座への出金手数料が安い
国際決済サービスによる出金のデメリット
- 海外FX業者によって使える国際決済サービスが異なる
- 国際決済サービスによっては、日本の銀行口座への出金手数料が高い
- 出金限度額が設定されているものがある
- 使えなくなるリスクがある
国際決済サービスによる出金の注意点
色々な国際決済サービスが存在し、国際決済サービスごとに、海外FX業者ごとに、出金のルールが異なる点です。
すべての海外FX業者が一つの国際決済サービスで管理できるのであれば、その国際決済サービスの中で投資資金を管理すれば良いのですが、海外FX業者ごとに国際決済サービスが違うので、そのたびに、国際決済サービスを分けて管理するのは、非効率になってしまいます。
また、国際決済サービスは、日本の事業者ではありません。日本法人の場合は「資金移動業者(第二種資金移動業)」の登録を金融庁にしなければならず、日本の金融庁に登録していない海外FX業者への送金と海外FX業者からの送金は認められないからです。
国際決済サービスが日本への事業展開を本格化した場合に、逆に海外FX業者の入出金には使えなくなってしまうリスクもあるのです。以前、多くの海外FX業者が導入していたNETELLER(ネッテラー)も、日本市場への展開はあきらめて、日本在住の日本人投資家の海外FX業者への入出金では使えなくなってしまいました。国際決済サービスは、使えなくなるリスクも考慮しなければなりません。(使えなくなったとしても、利用停止までには猶予期間があり、資金出金は可能ですので、資金が引きだせなくなるわけではありません。)
仮想通貨による出金
仮想通貨による出金の仕組み
海外FX口座の資金を口座通貨(JPY、USD、EURなど)から仮想通貨に両替して、日本人投資家の保有する仮想通貨のウォレットに送金します。
仮想通貨による出金に対応している海外FX業者は少ないのが現状です。
仮想通貨による出金に対応している仮想通貨は、海外FX業者によって異なりますが
- ビットコイン
- ビットコインキャッシュ
- イーサリアム
- ライトコイン
- テザー
などの主要通貨が多くなっています。
例:TitanFX
投資家のウォレットアドレスへ海外FX口座から仮想通貨を送金する形で出金します。
TitanFXで送金可能な仮想通貨
ビットコイン(BTC)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ベーシックアテンショントークン(BAT)、シビック(CVC)、バンコール(BNT)、ミスリル(MITH)、チェーンリンク(LINK)、メタル(MTL)、ファンフェア(FUN)、エンジンコイン(ENJ)、オーエムジー(OMG)、オーガー(REP)、イーサリアム(ETH)、テザー(USDT)、 エイオン(AION)、 カイバーネットワーク(KNC)、ジリカ(ZIL)、リップル(XRP)
仮想通貨による出金のメリット
- 仮想通貨で出金できる
- 数分、数十分程度で口座に反映される
仮想通貨による出金のデメリット
- 為替手数料が発生する
- 仮想通貨は為替変動が大きいため、海外FX業者の採用するレートによって両替される
- 利用できる仮想通貨が限られる
- 利用できる海外FX業者が限られる
仮想通貨による出金の注意点
注意しなければならないのは、海外FX業者の口座は「法定通貨(JPY、USD、EURなど)」が基本ですので、法定通貨(海外FX口座の送金元口座通貨) → 仮想通貨へ両替しなければならないということです。(一部、仮想通貨で口座開設できる海外FX業者もあります。)
両替時に為替手数料、出金時に出金手数料などが発生する分、出金方法としてはコスト高の出金方法となってしまいます。すでに仮想通貨を大量に抱えている投資家、あえて仮想通貨を利用したい投資家でなければ、おすすめしにくい出金方法です。
海外FXでおすすめの出金方法
「国内銀行送金による出金」がおすすめ
「国内銀行送金による出金」が可能な海外FX業者であれば、間違いなく「国内銀行送金による出金」がおすすめです。
多くの海外FX業者では、国内銀行送金による出金は
- 取引手数料:無料
- どの入金方法を使っていても使える
- 利益分も出金可能
- 最短1営業日で着金する
という設定になっているため、国内FX業者を使っているような感覚で海外FX口座から出金することができます。
とくにでメリットはありませんが、仕入れてあげるのであれば「国内銀行送金による出金」を採用している海外FX業者が少ない点です。
「bitwallet」も格安で出金できるおすすめの出金方法
「国内銀行送金による出金」が使えない海外FX業者の場合は
- 国際決済サービス「bitwallet」による出金
がおすすめです。
bitwalletの最大のメリットは
- 海外FX口座 → bitwallet 出金手数料:無料
- bitwallet → 日本の銀行口座 出金手数料:824円
と、824円という少額の手数料で日本の銀行口座へ出金できる点です。
出金手数料が格安設定の出金方法となっています。
デメリットは
- 一回の出金の最大限度額が50万円まで
- 採用している海外FX業者も多い
という点です。
入金した金額までの出金なら、クレジットカード・デビットカード出金がおすすめ
海外FX口座からの出金は「入金した金額までの出金なら」という条件付きで
- クレジットカード出金
- デビットカード出金
がおすすめです。
理由は
- 手数料無料で出金できる
- 最短1営業日程度で出金できる
からです。
クレジットカード出金、デビットカード出金の仕組みは、
海外FX業者でのカード決済(入金)のキャンセル = クレジットカード出金、デビットカード出金の
ですので
手数料がかからず、無料で資金の出金ができるのです。
クレジットカード出金、デビットカード出金で注意すべきポイント
クレジットカード出金、デビットカード出金は、あくまでも「カード決済(入金)のキャンセル」ですから
- クレジットカード入金、デビットカード入金をしないと利用できない
- クレジットカード入金、デビットカード入金の入金額を超える出金はできない
- クレジットカード入金、デビットカード入金で使った同じカードでないと利用できない
- クレジットカード入金、デビットカード入金で貯まったポイントなどもキャンセルになる
という制限があります。
海外FX出金でおすすめの銀行
地方銀行がおすすめ!ネット銀行は微妙
海外FX業者からの送金で、銀行が受け取りを拒否することがあります。
実際に筆者も、ソニー銀行の担当者に
「海外FX業者からの送金は受け取れないようにグループ全体でなっているんです。」
と言われた経験があります。
ソニー銀行や楽天銀行など、グループに国内FX業者を抱える銀行にとっては「海外FX業者に顧客を奪われるのは避けたい。」という思惑があり、グループ全体で「海外業者からの着金拒否」という方針を取っているのです。
意外かもしれませんが、海外FX業者からの出金先におすすめの銀行は
- グループ会社に国内FX業者がない地方銀行
です。
地方銀行の中でも、第二地方銀行の方が管理は緩いため、大きな問題にならないケースが多いです。次いでおすすめできるのは、第一地方銀行、都市銀行の順です。
また、気になる方は、外国の銀行に口座開設して、そちらに海外FX業者から送金の上、外国の銀行口座を経由して、日本の銀行口座に送金すれば、ネット銀行でも着金は可能になります。ただし、一旦別の外国の銀行で受け取ると、送金手数料が2倍かかるので注意が必要です。
海外FXでおすすめしない出金方法
おすすめしないのは「両替(為替手数料)」が発生する出金方法
コスト高になりがちなのは
「口座通貨 → 出金先通貨が異なる」ことで発生する「両替(為替手数料)」
です。
例えば
- 海外FX口座の通貨:米ドル → 送金先の銀行口座の通貨:日本円
- 海外FX口座の通貨:ユーロ → 送金先の銀行口座の通貨:日本円
- 海外FX口座の通貨:米ドル → 送金先のウォレットの通貨:ビットコイン
というケースです。
海外FXでのトレードでは、数pips、0.数pipsの違いに気を配る割に、出金時に「口座通貨 → 出金先通貨が異なる」ことで、10~100pipsぐらいの為替手数料が発生してしまうからです。
せっかくの利益が「両替(為替手数料)」で大きく減ってしまうのです。
「海外FX口座の通貨」と「送金先の銀行口座・ウォレットの通貨」は、同一にしておくことで、送金手数料を抑えることが重要です。
仮想通貨などの送金は「両替(為替手数料)」が発生するケースが多いので、おすすめできません、。
おすすめしないのは、出金手数料が割高な「海外送金」「STICPAY」
海外送金での出金の場合、同一通貨で送金すると「リフライングチャージ」という手数料が発生します。1回の出金で3,000円前後の手数料が発生することになります。
STICPAYの場合は
- 海外FX口座 → STICPAY 手数料:無料
- STICPAY → 日本の銀行口座 手数料:2%+800円
ですから、STICPAYへの入金時のコストは抑えられても、STICPAYから日本の銀行口座へ出金するときに、高額な手数料が発生してしまうのです。
できるだけ出金手数料が安い出金方法を選ぶことをおすすめします。
海外FX出金手順
手順1.海外FX業者のマイページにログインする
海外FXで出金する場合には、海外FX業者のマイページにログインする必要があります。
手順2.出金したい口座を選択する
海外FX業者では、1人で複数の口座を持つことも可能です。出金する場合には「どの口座から出金したいのか?」を決めてから、出金先口座を選択し、出金ボタンをクリックする必要があります。当然ですが、口座残高のない口座からは出金できません。
手順3.出金方法を選ぶ
口座を選択すると、利用できる出金方法の選択肢が表示されるので、自分が希望する出金方法を選択します。アクティブにならない出金方法がある場合は、その口座では、日本在住の日本人投資家には、その出金方法が選択できない可能性が高いです。わからない場合は、日本語サポートに連絡しましょう。
手順4.出金額を選ぶ
出金したい金額を入力します。
手順5.選んだ出金方法の指示に合わせて情報を入力する
選んだ出金方法の指示に合わせて情報を入力します。
- 海外送金、国内送金 → 出金先口座情報を入力する
- クレジットカード、デビットカード → カードを選択する
- 国際決済サービス → 登録しているメールアドレスを入力する
- 仮想通貨 → ウォレットのメールアドレスを入力する
などです。
手順6.出金指示完了
出金の指示が完了すれば、そのメールが届きます。
手順7.着金
出金指示の完了から、着金までは「選んだ出金方法」によってタイムラグがあります。しっかり、着金まで確認の上、数日経過しても出金先の口座残高に反映されないようであれば、日本語サポートに連絡しましょう。
海外FX出金のよくある質問
Q.海外FXで出金しなくても、税金は発生しますか?
税金の判定基準は
- 損益が確定した時(ポジションを決済した時)
です。
そのため、
出金しても、出金しなくても、海外FX口座に資金が残っている状態で、1年間で損益がプラスになっていたら税金の支払い義務が発生するのです。
出金する、出金しなしことと、税金の発生有無には関係がありません。
Q.海外FXのボーナスは出金できますか?
ボーナスによります。
ボーナスには
- ボーナス自体が出金できるもの
- ボーナス自体が条件クリアで出金できるもの
- ボーナス自体は出金できない(ボーナスを証拠金としてトレードして得た利益は出金できるもの)
- ボーナスが一切出金できないもの
があります。
一部のボーナスでは出金できますが、一部のボーナスでは出金できないということになります。
Q.海外FXの出金が早い出金方法には何がありますか?
リアルタイムで決済ができる
- 国際決済サービス
- ビットコイン
などは、出金が早く、すぐに口座に反映されます。
ただし、日本の銀行口座へ送金したい場合には、、国際決済サービスやビットコインの場合、再度出金手続きが必要になるため、そこで時間がかかってしまいます。
そういう意味では
- 入金した金額までの出金であれば、クレジットカード出金・デビットカード出金
- 入金した金額プラス利益の出金であれば、国内銀行送金
の出金方法が、比較的早く日本の銀行口座へ着金できる出金方法としておすすめです。
Q.海外FXの出金が遅い出金方法には何がありますか?
海外送金の場合は、5営業日、約1週間ほどかかってしまうケースもあります。