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アリババ、PwCが「ブロックチェーン流通管理システム」共同開発

中国eコマース市場の巨匠国アリババ(阿里巴巴集団)は3月24日、国際コンサルティング企業、PwC(プライス・ウォーターハウス・クーパース)、豪サプリメーカー、ブラックモアズ、豪郵便公社と共同で、ブロックチェーン技術を利用した食品流通トラッキング・システムを開発すると発表した。

偽造品防止を視野にいれた効率的で低コストな物流管理をリアルタイムで実現する手段を確立し、基盤となるフレームワークを構築することが最終目標だ。

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(写真=Thinkstock/Getty Images)

中国にはこびる偽造品への対応策

「フード・トラスト・フレームワーク」と名づけられたこのプロジェクトは、オーストラリアで進められる。ブロックチェーン・ソリューションのプロット版を開発し、将来的には業者への開放される予定だ。

米ニュースサイト「ZDNet」の報道によると、アリババは「ブロックチェーンは物流管理の透明性と安全性を向上するうえで最適の技術」とし、新たな流通管理システムの開発になみならぬ意気ごみを見せている。

世界最大の偽造品市場として有名な中国では政府が取り締まり強化を図っているものの、インターネットの拡大により需要と供給は高まる一方という現状だ。中国のeコマース市場を牛耳るアリババが今回のプロジェクトに乗りだした背景からも、「なんとか偽造品の流通を食いとめたい」という意気ごみが感じられる。

アリババの傘下、C2Cプラットフォーム「タオバオワン(淘宝網)」は、米国通商代表部(USTR)がブラックマーケットの動向をまとめた「The Notorious Markets List(悪評高い市場リスト)」の常連だ。

アリババに関しては「プラットフォームで販売されている商品の95%が偽物」という報告もある。規制当局から圧力がかかっていることは容易に想像できる。

一方豪政府系非営利スタートアップ・インキュベーター、ヘイマーケットHQのブラッド・チェン氏は、中国の中流階級層の間で「価格よりも上質さ」を選ぶ傾向が強まっている見ている。そのため「価格の安さという点ではオーストラリアは中国にかなわないが、品質では優位に立っている」とコメント。

品質に提供のある豪産の正規商品を中国に流通させるうえで、ブロックチェーンは欠かせない存在となりそうだ。(FinTech online編集部)