EYがビットコイン決済、ウォレット、ATMなど導入 FinTechーースイス

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(写真=Thinkstock/Getty Images)

 

スイスのアーンスト・アンド・ヤング(EY)が、チューリッヒ・ハルトブリュッケ(中央)駅に近接するオフィスビルにビットコインATMを設置したほか、来年1月以降は監査やアドバイザリーサービスの決済法としてビットコインの受けつけを開始することを明らかにした。従業員へのビットコイン・ウォレット配給なども予定しているそうだ。

実際の供給ラインを強化することで、ビットコインの普及を急速に拡大すると同時に、スイスFinTechを加速させる狙いだ。EYのFinTechの取り組みには目覚ましいものがある。

金融大国の存続にかけて、精力的にFinTechに取り組むEYスイス

EYのビットコイン促進プロジェクトは、スイスFinTechを盛りあげる戦略のひとつである。EYは顧客にFinTechサービスの導入を提案すると同時に、実際の促進活動をとおして模範例を示そうと試みている。

EYスイスのマルセル・スタルダーCEOは、スイスFinTechの発展には、従業員と顧客を引きいれた「実践躬行」が最も効果的であると確信している。ブロックチェーンが多様なセクターに革命をもたらそうとしている現在、「スイスの金融大国としての存続をかけて、FinTech分野のパイオニアに成長する必要がある」と、広範囲にわたるデジタル化に精力的に挑戦中だ。

EYの挑戦は仮想通貨分野にとどまらず、スイスのデジタル研究機関「デジタル・スイス(Digitalswitzerland)」にも加盟しているほか、ザンクトガレン大学およびチューリッヒ工科大学と提携し、「金融サービスの再設計」を主題にした研究も進めている。

また「EYガレージ・ハブ」を設立し、デジタル・プロトタイプや終端間(エンド・ツー・エンド)商品の開発にも取り組んでいる。さらには2017年1月にチューリッヒで開催予定の「ワールドウェブ・フォーラム2017」で、ブロックチェーン・ソリューションのプレゼンテーションも行うなど、複数のプロジェクトを同時進行させる熱のいれようだ。

こうしたEYの熱意は、スイス全体で活発化するFinTechの動きを反映している印象を受ける。スイス政府は11月にはいり、FinTech規制の緩和やクラウドファンディング、FinTechライセンスの発行などで、スタートアップを全面的に支援していく意向を発表した。

優秀なスタートアップもそろっており、4月オランダで開催された「欧州FinTechアワード2016」では、ノミネート400社の中から、モバイル保険ブローカーのKnipが最優秀テクノロジー賞、ビッグデータ消費者動向分析のQumranが最優秀情報保全賞を受賞している。(FinTech online編集部)

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