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世界初のイスラム系P2P「EthisKapita」マレーシアでP2Pライセンス取得

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(写真=Thinkstock/Getty Images)

 

世界初のイスラム系P2P「Ethis Kapital」が、マレーシア証券監督当局からP2Pライセンスを取得した。

イスラム教徒数が6割を上回るマレーシア(外務省平成27年データ)で、市場の大部分を占めるイスラム経済。そのイスラム経済の注目を集めているのが、クラウド・ファンディング市場である。Ethis Kapitalが政府機関の認証を受けたことで、誕生間もないイスラムFinTechをシンガポールとならぶアジアの金融発展地へと押しあげるチャンスが創出された。

成長中のイスラム経済を担うクラウド・ファンディング

Ethis Kapitalは2013年、有限責任会Ethis Pteとしてシンガポールで設立された。 不動産分野の中小企業への融資を中心に、「アルファ・クラウドファンディング」や「キャピタル・ブースト・コム」などのプラットフォームを立ちあげ、精力的な活動を継続している。

今年6月にマレーシアでP2Pライセンスを申請した翌月、クラウド・ファンディング・ベンチャー、Ethis Venturesを設立。今後も不動産開発プロジェクトに重点を置いたSME融資を行っていく予定だという。

世界各地で拡大中のクラウド・ファンディングは、今年1000億ドル(約10兆3110億円)市場に成長すると予測されている。イスラム経済では目新しい試みとなるが、イスラム市場自体が著しい成長を遂げており、将来的にクラウド・ファンディングが大きな一翼を担うとの期待が高まっている。

Ethisのような勢いのあるスタートアップが、国際的な視野からマレーシアにイスラム金融ハブを築れば、飛躍中のシンガポールとともに、東南アジアの金融基盤をいまだかつて類見ない水準へと引きあげていくことが可能だろう。

Ethisはマレーシアの中小企業と投資家の架け橋となる役割を果たすと同時に、東南アジア地域の活性化を目標に昨年設立された、アセアン経済共同体(AEC)を支援していく意向を明らかにしている。

「クラウド・ファンディングの促進に貢献するような、高質なプロジェクトを投資家に提供する」という信念のもと、Ethisが国際的に頭角を現す日はそう遠くないかと思われる。

マレーシアの証券監督当局は今年5月のP2Pライセンス申請受付開始以降、ほかにも5社にP2Pライセンスを発行している。マレーシアを拠点とする企業で、資本金500万マレーシアリンギット(約1 2187万円)以上であることが申請条件となっている。現時点ではFundedByMeやCrowdoといったスタートアップがEthis同様にライセンスを取得しており、新たなイスラム金融革命を起こそうとしている。(FinTech online編集部)