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仮想通貨ヘッジファンドが今年だけで90以上設立、124に急増

ビットコインをメインに取り扱っているヘッジファンドが今年だけでも90以上のファンドが設立され、124に増えたことが分かった。

金融調査会社Autonomous NEXTのデータから明らかになったもので、ウォール街や各国の政府機関の懸念もどこ吹く風と、仮想通貨ファンドへの投資は推定23億ドルに達したという。

4割がVC系、3割がトレード、1割が機械学習など

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(写真=Thinkstock/Getty Images)

 

CNBC がAutonomous NEXTから入手したデータ(2017年10月)によると、そのうち37%がベンチャーキャピタル(VC)タイプの戦略を用いており、総額110億ドルを運用している。
仮想通貨取引は全体の32%で運用資産は7億ドル。機械学習やデータサイエンス、仮想通貨に対する統計的アービトラージ(ヘッジファンドで用いられる戦略の一種)関連のファンドは10%。運用資産は1億ドル。

ビットコインやイーサリアムの人気が高騰するにつれ、仮想通貨への注目度も高まっていた。そこへICOが話題を呼び、ビットコインの価格が6000ドルを超えたことで、投資家が一気に仮想通貨市場に流入したものと思われる。

人気の仮想通貨ヘッジファンドを提供しているのは、ケイマン諸島を拠点とするAlphabit Fund 、マサチューセッツ州のBlock View Capital 、ニューヨークのBrian Kelly Capital Managementなど。

しかし多くのファンドは小規模で実績も少ないことから、機関投資家は警戒心を捨てきれていないようだ。仮想通貨の価格変動の激しさも二の足を踏ませる原因となっている。

自ら仮想通貨ファンドを設立するすご腕マネージャーたち

一方、仮想通貨熱を懸念する声に耳を貸そうともせず、自ら仮想通貨ファンドを設立する大物ヘッジファンド・マネージャーも少なくない。

今年9月、「フォートレス・インベストメント・グループの元ヘッジファンド・マネージャー、マイケル・ノボグラッツ氏が5億ドルを投じ、ヘッジファンドを設立する」とブルームバーグが報じた 。

これは関係者から明らかになった情報だが、ノボグラッツ氏は自己資金1.5億ドルに外部調達を計画している3.5億ドルを上乗せし、暗号通貨に焦点を当てたヘッジファンドを目論んでいるという。ノボグラッツ氏自身はCNBCの取材に対し、米国証券取引委員会の規制により、コメントを控えていると語った。

またハーバード大学が運営するハーバード・マネジメント・カンパニ ーでポートフォリオ・マネージャーを務めたルイス・フェラス氏も 、ブレッチリ―・パーク・アセットマネジメントを設立し、仮想通貨ヘッジファンドを手掛けている。

シカゴ・インベストメント大学の元ポートフォリオ・マネージャー、アリ・ポール氏と元ゴールドマンサックスのヴァイス・プレジデント、マシュー・ゲーツ氏が共同設立したBlock Tower Capitalも注目を浴びている。

ヘッジファンドでも加熱する仮想通貨人気への期待や懸念は、仮想通貨の歴史が始まったばかりという点に起因するのかも知れない。前例がないからこそ新しい対象に警戒心をいだく、あるいは熱狂する――ウォール街が歓声にわくか失望につつまれるかは、時間が教えてくれるだろう。(アレン・琴子、英国在住フリーランスライター)