Home / 業界動向 / 海外動向 / FinTechスタートアップへの投資が5割減少 第2四半期

FinTechスタートアップへの投資が5割減少 第2四半期

スタートアップ,投資,北米,アジア,欧州
(写真=Thinkstock/Getty Images)

第2四半期のFinTech投資額は94億ドル(約9418億8000万円)と、前四半期の57億ドル(約5711億4000万円)から大きな伸びを記録したにも関わらず、ベンチャー企業(VC)に支援を受けているスタートアップへの投資総額は49%も減少。投資件数も12%落ちこんだ。

シード期(早期)スタートアップへの支援にも低迷が見られ、特にこれまでFinTech市場を独走していた北米でその傾向が強いようだ。

アジアも前四半期と比較すると失速しているが、総体的には順調な伸びが期待されており、欧州では英国からドイツに主導権が移行した気配が強い。

北米FinTech市場は投資家の観察期に突入

KPMGとCBインサイトによるレポート「Pulse Of FinTech(フィンテックの鼓動)」の最新版では、全体的なFinTech投資が約1.7倍に膨れあがり、投資件数が374件に達した一方で、スタートアップへの投資は約半分の25億ドル(約2505億円)、195件まで落ちこんだことが判明。

シード期(早期)スタートアップへの支援も前四半期比5ポイント減の29%と、過去5四半期で初めて30%を下回った。

対照的にVC系FinTechプロジェクトに参加する企業は、前四半期比からは2ポイント増、前年同期比では9ポイント増となる32%を記録。

最も著しい減少が見られたのは北米で、投資総額は前四半期比26%減の13億ドル(約1302億6000万円)。大型投資が減ったこと、ユニコーンの成長が低迷していることに加え、アジアや欧州FinTechの追いあげに加速がかかったことなどが、主な要因として挙げられている。

5000万ドル(約50億1000万円)以上の大型投資は全地域で下火になっているが、北米では過去1年間で13件から5件まで減少と、浮き沈みの激しさが直撃している。

北米のVC投資家がFinTechや広範囲にわたるテクノロジー市場に対して警戒心を捨てきれず、「今後の成果の観察期間に突入した結果」とKPMGは分析している。

次のページへ >> 盛り返しが期待されるアジアFinTech 欧州はBrexit次第?